フルキャストホールディングス平野「個性ありきの生き方と時計選び」3

人材サービス最大手である、株式会社フルキャストホールディングスの創業者。小学3年生の時に父を亡くし、母子家庭で育つ。大学を卒業後は就職するも3年で退職。その後はフリーターを経て、前身であるリゾートワールドを創業したのは29歳のとき。その2年後にフルキャストへ社名を変更し、軽作業の請負事業をスタート。平野自身が軽作業の登録スタッフとして働いて、業界へのサービスを研究。それまでの軽作業への人の派遣は「いい加減」という印象を払拭させた。また翌週払いが慣例だった登録スタッフの給与を即日払いにしたり、作業現場に遅刻しないようにモーニングコールしたり、派遣先の信頼感を高めた結果、ピーク時の売上高は1000億円の大台に乗せるほど急成長を果たした。 広田:愛用の時計を見て驚いたのが、扱いがきれいな点です。日常使いの形跡はあっても、全然ラフじゃない。これは多分仕事にも通じると思うのですが、いかがでしょう。平野:僕は風貌的にも攻めてイケイケの人と思われやすいんですけど(笑)、会社経営は7割から8割は守りだと思っています。よっぽど自信があったり、「よし、ここだ」という時には行きますけれど。でも経営者はみんな合理主義者ですし、私も効率経営という意識が強くあります。見栄を張るよりは、等身大のままがいいと思っていますし。結局、時計もクルマも、ファッションや家だって、どんなものであっても平野そのものじゃなきゃダメだと思っているんですよね。平野というブランドがきちんとしていないと、何を身に着けていてもあまり光り輝きません。まずそちらを磨くほうが先だと思います。