<ジェームズ・ボンドの時計、その映画における変遷・完全版>第2回

 ジェームズ・ボンドは世界で最も有名なシークレット・エージェントであり、その腕に着けられた時計は、彼を取り巻く「ボンドガール」たちと同じくらいバリエーションに富んでいるうえに、そのひとつひとつが時代を反映している。堅牢な機械式時計からデジタル・タイムピース、そして技術の粋ともいえるクロノメーターまで。ここでは007の時計の全体像を時系列で紹介していきたい。「ジェームズ・ボンドの時計、その映画における変遷」全3回のうちの第2回目をお届けする。

1981年

 ロジャー・ムーアは自身の第5作目となる『007 ユア・アイズ・オンリー』(007 For Your Eyes Only)でエーゲ海に潜ることになる。ここでは2本のセイコーの時計が採用されている。「H357デュオ・ディスプレイ」と、「7549-7009プロフェッショナル ダイバーウォッチ」である。 少々際どいタイトルの次作『007 オクトパシー』(007 Octopussy)は、イギリスで大きな反響を巻き起こした。この作品でムーア演じるボンドはセイコー「液晶テレビウオッチ」を腕に着け、Qのアシスタントとして働いている若い女性の注意を引く。同じ年、ショーン・コネリーは彼のボンドとして最後の作品『007 ネバーセイ・ネバーアゲイン』(007 Never Say Never Again)に出演。この作品の中で、彼がどのような時計をしているのかは特定されていない。 ボンドは『007 美しき獲物たち』(007 A View to a Kill)でゴールデンゲートブリッジに登場し、彼とその強敵ゾーリンは、ふたりともロレックスを着けている(ボンド着用はロレックス「デイトジャスト」)。ほかのシーンでは、ボンドはセイコー「ダイバーズ150m」を含む3本のセイコーの時計を身に着けている。 『007 リビング・デイライツ』(007 The Living Daylights)においてティモシー・ダルトンがジェームズ・ボンドとしてのデビューを果たしたあと、批評家たちは彼に「ラムボンド」というニックネームを付けた。映画の中では、007はタグ・ホイヤーの「プロフェッショナル・ナイトダイブ」、Ref.980.031を着用。 ダルトンのジェームズ・ボンドとしての2作目であり最後の作品である『007 消されたライセンス』(007 License to Kill)で、ボンドはロレックス「サブマリーナー」を着用している。 次回より、ピアース・ブロスナンがジェームズ・ボンドを演じた『007 ゴールデンアイ』以降の登場モデルをお伝えする。
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