ハロー、ニューマン! ロレックス「ポール・ ニューマンダイアル」デイトナ以外のパンダ文字盤クロノグラフ10選(後編)

この特集では、現在入手可能なパンダ文字盤クロノグラフ10モデルをご紹介する。オーデマ ピゲ、ブライトリング、ブレモン、ジラール・ペルゴ、IWCをピックアップした前編に続き、後編をお届けする。 ふたつのカウンターを持ったクロノグラフ、ロンジン「ヘリテージ 1973」は、ヒストリカルなモデルを基にしたクッション型だ。直径40mmのSSケースには丸いクロノグラフのプッシャー、シルバー文字盤にブラックのサブダイアル、蓄光塗料を施したアプライドのアワーマーカーが備えられている。文字盤外周には黒い線で構成されたミニッツトラックと青色のタキメーターが配されている。この「ヘリテージ 1973」のベースとなった原型のモデルには、機械式クロノグラフムーブメント、キャリバー30CHが搭載されていた。2013年に発表された現在の時計には、ロンジンのためにETAが開発したコラムホイール式のロンジン自動巻きキャリバーL688が搭載されている。「ヘリテージ 1973」モデルには「逆パンダ」モデルも用意されている。  2018年のSIHHで発表されたモンブラン「モンブラン タイムウォーカー マニュファクチュール クロノグラフ リミテッドエディション 1500」の新作パンダ文字盤バージョンにはその現代的な外観と、伝説的なクロノグラフムーブメントを誇ったミネルバから受け継がれ、モンブランが自身のマニュファクチュールのものとした技術の両方が息づいている。SSケースに内包されるクロノグラフキャリバーMB M25.10には、ステアリングホイールの形にデザインされたブラックロジウムプレート加工のタングステン製モノブロックローターやコラムホイール、水平方向のカップリング、ストップセコンド機構など、興味深い特徴が多く見られる。シースルーバックから見ることのできる部分には、サーキュラーパターンのコート・ド・ジュネーブや青焼きのネジなど、オートオルロジュリーの仕上げを見ることができる。ステッチ仕上げのレザーストラップはフィレンツェにあるモンブランの工房、ペレッテリア・ド・モンブランで手作りされている。  2998本の限定モデル、オメガ「スピードマスター CK2998 限定モデル」は1959年に市場を席捲したモデルを基にし、新しいホワイトとブラックのカラー構成と、ベゼルに配されたパルスメーターによって、ブルーとホワイトカラーで構成され、ベゼルにタキメーターを配した2016年発表の既存モデルとの違いを明確にしている。2018年発表の新作はヴィンテージモデルに着想を得たアルファシェイプの針が採用され、左右対称でポリッシュ仕上げとマット仕上げが組み合わされた直径39.7mmのSSケースに、ホワイトエナメルで印が付けられたポリッシュ仕上げのセラミックス製ベゼルが合わされている。サンドブラスト仕上げが文字盤に絶妙な質感を与え、時分針とアワーマーカーには蓄光塗料が施される。中央のクロノグラフ秒針は、パンダ文字盤のレイアウトに対し、ツヤ感のある赤い仕上げによって際立った存在となっている。この時計には、スピードマスターの歴史的なムーブメント、2万1600振動/時で、約48時間のパワーリザーブを持つ手巻きキャリバー1861を搭載している。  タグ・ホイヤーの「ジョー・シフェール オータヴィア 限定モデル」は1960年代末から70年代にかけて、ホイヤーのロゴをレーシングスーツに付け、ホイヤーのオウタヴィア1163Tクロノグラフを手首に着けていた伝説のF1レーサー、ジョー・シフェールによって有名となったヴィンテージウォッチ、オウタヴィアをベースに作られている。このリファレンスの時計は「タグ」が会社の名前とロゴに付けられる以前から作られており、そのブラックのサブダイアルとブルーのクロノグラフ秒針、文字盤、インデックスの先端に配されたわずかなブルーの要素によって、すぐにそれと分かる存在であった。内部には現在のオウタヴィアに使用されているホイヤー02が搭載され、文字盤上にはホイヤーのロゴ、ホイヤー式のバックルが合わせられたカーフストラップなどのヴィンテージ要素がちりばめられている。右側のクロノグラフプッシャーの間に位置を移したリュウズ、そして3つのサブダイアルが現代的な改良事項として加えられている。それ以外は、シフェールが自身のレーシングキャリアにおいて身に着けていたものが忠実に再現されている。  ゼニスは2017年に、パンダと逆パンダバージョンを旗艦モデルである「クロノマスター エル・プリメロ」から発表した。両モデル共に2016年にエル・プリメロのレンジローバー限定モデルで導入したセラミナイズドアルミ二ウム製直径42mmのケースを採用している。サンレイ仕上げのシルバートーン文字盤とコントラストを成すようにエボニー色の3つのサブダイアルが配され、蓄光塗料とファセット加工が施されたアワーマーカー、部分的に赤色をあしらったクロノグラフ針を備える。そしてその中には当然、1969年に発表され話題をさらい、20世紀とそれ以降もスイスブランドというものの地位を確立したコラムホイール搭載、ゼニスのハイビート自動巻きクロノグラフムーブメント、エル・プリメロの後継機が収められている。このムーブメントは3万6000振動/時であるため、10分の1秒単位の記録が可能となり、文字盤上で読み取れるようになっている。この時計にはチタンにブラックPVD加工を施したトリプルフォールディングバックル付属のメッシュ状に穴の開いたラバーストラップが装備されている。  今回の特集は、ポール・ニューマンがその名声を築くのに一役買ったデイトナの現行モデルなしでは、完全版にはなり得ない。外観と技術の両方において多くのアップデイトが行われた、2016年発表のデイトナは、サブダイアル自体のカラーを変えるのではなく、外周をリングのみで囲んだことによりコントラストを生み出している。直径40mmのSSケースにはロレックス” title=”ロレックス”>ロレックス自社製キャリバー4130が収められる。このコラムホイールを搭載した自動巻きクロノグラフムーブメントはC.O.S.C.取得のクロノメーターである。ブレスレットには、誤ってバックルが開いてしまうことを避けるセーフティキャッチ付きのオイスターロッククラスプや、ユーザーが特にツールを使用せずに5mmまでブレスレットを延長できる特許取得のイージーリンクシステムが採用されている。