あなたにとって完璧な時計とは? お気に入りの1本を見つけるステップ(後編)


 自分の好みの時計から何か2、3か所、興味を引かれ続けているポイントを挙げてみよう。単純に「見た感じが好み」というだけでなく、何が良いのかを特定するのだ。その後で、他の時計を見て、同じポイントについて比較していくのが良いだろう。
 事前のリサーチでは徹底的に調べ上げよう。良いと思って購入したはずなのに、次の週ぐらいに見付けた別の時計の方が気に入ってしまうことほど残念なことはない。(人によっては、人生とはそのようなものだと言う人もいる。そのような人たちは「フリッパー」や「キャッチ&リリース」コレクターと呼ばれ、彼らは気に入った時計を探すことに熱心なのであって、この記事はそういう人々を対象にはしていない)。気に入った時計が見付かったら時計のコミュニティサイトを訪れてみて、その時計に近い他の時計にはどのようなものがあるか尋ねてみるといい。前編4.では「自分自身の意見を大切に」と述べたが、この視点においては、他の人々からのアドバイスは有益であると言えよう。


 購入を決める前に試着してみよう! できるだけ多くを試着するのが良い。手首に置いてみると、印象との違いに驚くこともあるだろう。大きすぎたり、小さすぎたり、厚みがありすぎたり、重たすぎたりする事実を情け容赦なく突きつけられる。オンラインで気に入りの時計を見付けたら、店で試着である。店頭にその時計の在庫が無い場合は、近いサイズの時計を探して試着しよう。遠方に住んでいて、試着せずに購入せざるを得ない場合は、理由がどうあれ返品ができるかどうかを確認してからの購入をお勧めする。
 時計を試着した際には、どのような気持ちになるかということに着目してほしい。「呼びかけてくる」時計に出会えることが理想だ。その時計がおそらく購入すべき時計であり、長く付き合っていける時計なのだ。最初のデートの直後に(または最中に)、結婚を決めないように。

 決心がついたら、何日か熟考するように。もうその時計を購入したかのように考え、時計探しの行程も終了したような気持ちになってみるのだ。他の候補として考えていた時計は、もう手に入らないというようにも思ってみてほしい。決断に満足しているかどうか? とイメージするのである。
 自分にとって完璧な1本を見つけるというのは、挑戦である。ただ時計探しも楽しみのひとつだ。自分にとって最高の1本に出会えるということは、以後何年も続く喜びを手に入れられるということにもなる。