あなたにとって完璧な時計とは? お気に入りの1本を見つけるステップ(前編)


 もし、時計の世界に足を踏み入れたばかりであるならば、オンラインのコミュニティを訪れ、そこで質問をしてみるのもいいだろう、ただし「どの時計を買えばいいか?」という質問形式ではなく。フォーラムの参加者は、あなたを知らないので核心をついたアドバイスを得ることができない可能性が高い。そうではなくて、自身の時計の知識を高めるような質問をしよう。その際には、どのようなオンラインコミュニティにおいても、得られる回答には何らかのバイアスがかかっていることに留意してほしい。フォーラムの常連の中には、ブランドについて非常にご執心なメンバーもいる。何かのブランドに特化したサイトは、そのブランドに心底ほれ込んでいるメンバーによって構成されているだろう。
 時計に関して自分が求める特徴や機能をリスト化し、優先順位をつける、そしてそのリストに合致する時計を探してみることもできる。どのような特徴を求めているか熟考を要する。例えば水中で使用する可能性があるのか? 暗闇で表示を確認する必要があるのか? 特に必要な複雑機構があるのか? 視認性の高い日付表示を必要とするのか? ストラップを頻繁に変えたいのか? 一般的なラグを備えた時計を求めているのか? 視認性を犠牲にしても、デザイン性を優先するのか? アフターサービスのコストが気になるのか? ここに挙げた以上の点を参考に、リストを完成してみるといい。


 事前リサーチに時間をかければかけるほど、手にした時の幸福度は高い。衝動買いだけは避けたほうがよい。論理的に考えをまとめる必要がある。
 どのような課題もクリアできるとしても、他の人に薦められたという理由だけで時計を購入するのは良い選択肢ではない。なぜならそれは誰かを喜ばせるという結果にしか終わらないからだ。誰かが時計を求めていると知れば、周りの人々は自分たちが好きな時計をラインナップして、それを購入するよう勧めてくるだろう。自分の幸福を人の手に委ねるのは、非常に危険である。批判を恐れてはいけない。自分の選択に自信を持とう。
 自分が気になる時計の画像を見つけたら、その画像を保存するようにしよう。同じ時計でもさまざまなアングルの画像を集めるようにするといい。その際、プロの撮った美しさを優先した画像にとらわれてはいけない。実際に着用されたスナップ写真などが理想的である。毎日ぐらいの頻度で集めた画像を眺めてみよう。そして、自分のお気に入りのランキングリストを更新し続けしよう。もしある時計がしばらくの間リストのトップに君臨し続けるようであれば、その時計が自分の求める時計ということになる。逆に、見るたびに何かマイナスな気持ちを持つという時計があるとすると、おそらくその時計はリストから外れていくであろう。


(続く)