オリスの歴史においてカギとなる25の出来事について

 オリスはスイスのへルシュタインで、ル・ロックル出身のポール・カッティンとジョルジュ・クリスチャンによって創業された。社名は近くを流れる小川の名前に由来する。


 スイス国内に5つの生産拠点を開設。 約300人の社員を抱えるオリスは、へルシュタインで最も大きな企業となる。

 ジョルジュ・クリスチャンが他界し、オリスはクリスチャンの一族の友人たちによって構成されたグループに買収される。アントワーヌ・ルクルトの孫であった時計師ジャック=ダビッド・ルクルトが社長となる。彼は当時、ルクルトのマネージングディレクターでもあったが、ルクルトは1937年にエドモン・ジャガーと合併しジャガー・ルクルトとなる。  ジョルジュ・クリスチャンの義理の兄弟であったオスカー・ヘルツォークがマネージングディレクターとなる。 第2次世界大戦中、オリスは腕時計よりもアラームクロックの分野でその名を馳せる。

 ブランド初となる自動巻き腕時計を発表する。

 オスカー・ヘルツォークがロルフ・ポートマンを採用し、オリスがピンレバー脱進機からより高額なスイスレバー脱進機へと製造を移行することを妨げていたスイスの法律を克服できるように任務を与える。その法律とは1934年成立の「Watch Statute」で、どのような時計会社も上記のような変更は、スイス政府の許可なくしては移行できないというものであった。オリスはこの許可申請を何度も却下されている。
 数十年にも及んだ「Watch Statue」の壁を破る施策の結果、ポートマンはついに成功を収め、オリスのスイスレバー脱進機製造が可能となる。最初に搭載されたのは、自動巻きキャリバー645であった。
 オリスはキャリバー652で初めてのスイス公式クロノメーター検定機関C.O.S.C.の認定を、ヌーシャテル天文台で取得する。
 オリスは年産120万本という生産本数のピークを迎える。約800人の従業員を抱え、その規模は世界の時計会社トップ10に入った。
 会社がスイスのホールディングカンパニーASUAGに売却される(後に別のホールディングカンパニーSSIHと合併してSMHグループ=現・スウォッチグループを構成することとなる)。同じ年、オリスは自社初のクロノグラフでモータースポーツ関連の時計「クロノリス」を発表。その後、自動車関連の時計は、ブランドの柱となる。

 ロルフ・ポートマンとウルリッヒ・ヘルツォークがオリスを買収。
 1938年のオリスの時計をベースに、センターに日付表示のポインターを備えたカレンダーウォッチを発表。ポインターデイトはブランドの特徴として知られるようになる。
 クォーツウォッチの製造から段階的に撤退し、機械式時計へとシフトする。
 A.Schild社を傘下に収め、オリスは同社製のムーブメントを搭載したアラームウォッチを発表する。

 会社全体として生産を機械式時計にシフト。
 サクソフォン奏者アンディ・シェパードと連携したモデルを発表。これがブランドとして最初のジャズ関連の時計となる。その後、ジャズの巨匠ルイ・アームストロングやマイルス・デイヴィス、デューク・エリントン、チャーリー・パーカーなどの名を冠した時計を発表していくこととなる。

 4時位置と8時位置にあるケースサイドのプッシャーで1時間単位の早送りと早戻しのできるキャリバー690を搭載したワールドタイマーを発表。この時計は、日付と時刻の調整を連動させる特許取得の機構も搭載していた。

 自動巻きモデルに赤い巻き上げローターを搭載する。

 フリーダイバー、カルロス・コステの名を冠した、カルロス・コステ限定クロノグラフを発表。オリスのダイバーズコレクションの最初のモデルとなる。  BC4フライト・タイマーを発表。3つの時間帯を表示し、そのうちのひとつの時間帯は2時位置のリュウズで調整を行う。  文字盤を取り囲む導水管によって深度を示す「アクイス デプスケージ」を発表。オリスはこの表示方法の特許を取得しており、このようなゲージが腕時計に導入されたのは初めてのことであった。

 オリスは開発に35年をかけた初めての完全自社開発ムーブメント、キャリバー110(ブランド創業110周年に由来)の導入を発表。新しい手巻きのムーブメントはシングルバレルで約10日間のパワーリザーブを持ち、オリスの110周年記念限定モデルとして市場デビューを果たした。ステンレススティール製または18Kローズゴールド製がそれぞれ110本の限定モデルとして用意された。オリスはキャリバー110の後継モデルを、新しい複雑機構を世代ごとに取り入れながら開発していった。

 ダイバーズウォッチにおいては、よく知られているダイバーズ65の初期のバージョンを2015年に発表。これは、オリスが50年前に世に送り出したクラシックなモデルの現代的解釈版だ。1965年のモデルは、クロムメッキが施された真鍮製ケースにプレキシガラスの風防、両方向回転のベゼルに、ブラックの樹脂製ストラップであったのに対し、新作はより現代的な40mm径の耐塩性と耐傷性を持ったステンレススティール製ケースに、反射防止加工を施したドーム型の風防、(ダイバーにとっての)安全性に優れた逆回転防止機能付きのベゼルを備えている。ベゼルにはブラックのアルミニウムのインレイによってアクセントが加えられ、針とインデックスには(オリジナルモデルはトリチウムだったのに対し)ベージュカラーのスーパールミノバの一種「ライト・オールド・ラジウム」が施されている。ケースバックには、オリジナルバージョンと同じ刻印があしらわれている。
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