腕時計の歴史における10のマイルストーン

 1915年にブライトリングは、デュボア・デプラの創業者、マルセル・デプラとの共同開発により、手首に着用できるクロノグラフ腕時計の先駆けとなる1本を発表した。16リーニュのムーブメントを内蔵するこのクロノグラフはそれまでの懐中時計とは異なり、巻き上げ用のリュウズとは別に2時位置にクロノグラフ専用のプッシュピースを備えた。
 1919年にカルティエはタンクを発表した。ケースサイドの形状は第一次世界大戦で使用された戦車のキャタピラから着想を得たと伝えている。
 1931年、スイスのルクルトとフランスのジャガーの共作によってレベルソが誕生する。時計をケースのサイドにスライドさせて反転し、クリスタル製風防を傷から保護することができる。(ふたつの会社は1937年に合併した)。
 1926年にフォルティスが草創期の自動巻きローター搭載の腕時計を発表する。この巻上げ機構の考案はイギリス人時計師、ジョン・ハーウッドによるもので、そのベースとなったのは18世紀にアブラハム=ルイ・ペルレが懐中時計に搭載したものであった。
 1936年、その後のパイロットウォッチの方向性を決定づける自社初のデザインのパイロットウォッチをIWCが発表した。この時計は経過時間を測定するための回転ベゼルを搭載していた。
 1945年、ロシア空軍の爆撃によってドイツ・グラスヒュッテにあったA.ランゲ&ゾーネの工房は、ほとんど壊滅状態となる。この出来事は、休戦協定が結ばれるわずか数時間前のことであった。
 1969年、世界で初めての自動巻きクロノグラフが発表される。最初に市場を揺さぶったのはキャリバー6139を搭載したセイコーであり、もうひとつはゼニスの「エル・プリメロ」である。その次に挙げられるのはホイヤー・レオニダス、ブライトリング、デュボア・デプラ、ビューレン、ハミルトンの共同開発によるキャリバー11であった。
 1983年、ジャン-クロード・ビバーとムーブメント工房のフレデリック・ピゲを率いるジャック・ピゲが、消滅しかけていたブランドのブランパンを買収し、フレデリック・ピゲのムーブメントを搭載した機械式時計ブランドとして、再び世に送り出す。
 1983年、財務的問題を抱えたスイス時計のコングロマリット、ASUAGとSSIHが合併してSMH(Société Suisse de Microélectronique et d’Horlogerie)となる。この会社は現在スウォッチグループとして知られ、合併に関わったニコラ・ハイエックがCEOとなる。
 2000年、ロレックスは新しい自社製キャリバー4130を搭載した、新しいバージョンのコスモグラフ デイトナを発表。これによって、すべてのロレックスの機械式時計はすべて、自社製ムーブメントを搭載することとなった。

ここに挙げたマイルストーンは、12ページからなる腕時計の歴史について時系列にまとめたものの一部である。