「wena wrist」が提案する機械式腕時計とスマートウォッチの共存

8月25日(金)、東京・渋谷区の代官山 T-SITE 内、GARDEN GALLERYにおいて、ソニーの新規事業創出プログラム「Seed Acceleration Program(SAP)」から生まれたハイブリッドスマートウォッチ「wena wrist」を用いた展示会、「おもいでの時計展」が開催された。同展はブレスレットやバンドに電子マネー機能などを埋め込んだ「wena wrist」を、持ち主の思い出が詰まった腕時計に取り付けることでスマートウォッチとしてよみがえらせ、思い出のエピソードとともに展示するというもの。また、同日は展示会に先駆けてトークイベントが行われ、本誌編集長の広田雅将やモデルの星玲奈さんなどが「wena wrist」の感想などを語った。トークイベントは、前述のふたりに加え、「wena wrist」の事業責任者であるソニーの對馬哲平統括課長、ビームスのバイヤーを務める原宗平さんの4人によって行われ、広田による「wena wrist」のインプレッションで幕を開けた。 広田は、「素材や構造など、腕時計の基準で作られている」点と「装着感」を高く評価。特に「装着感」に関しては、「重さをうまく分散させているため、実際の重量ほど重みを感じない。スイスの時計メーカーがブレスレットにスマートウォッチの機能を付けようと試みているが、それらの製品との一番の差がこの点」と感心。また、上記の「時計基準」に関しては、對馬課長も広田の感想を受け、「wena wrist」開発の際は「腕時計の歴史に敬意を払って、すべて腕時計の商慣習に合わせたパーツを使用している。ブレスレットのステンレススティールは高級腕時計などに採用されるSUS316Lで、ねじも腕時計にならってマイナスねじを採用する」というこだわりを持って臨んだと発言。對馬氏のこのような信念を知らない広田から、自然と前述の感想が出たことは、對馬氏をはじめ開発陣の努力が実を結んだことにほかならない。また、モデルであり二児の母でもある星玲奈さんは、「ラインナップが複数あるので、ファッションに合わせやすい」というコーディネートの幅の広さと、「小さい子供のいる身として、手ぶらで買い物に行けるのはありがたい」という実用性の高さに注目。アパレル業界の原さんもコーディネートの幅の広さを高く評価し、ビジネスシーンからプライベートまで使用できることを強調していた。最後は広田から「もっと薄く、軽く。そして、スマートウォッチの未来のために他社へOEM供給をしてほしい」、星さんからは「電話機能の追加を」という今後の「wena wrist」への期待が語られ、イベントは幕を閉じた。